
マギの礼拝
ザクセン選帝侯フリードリヒ賢明公の注文による作品で、17世紀までヴィッテンベルクの城内聖堂に掛けられていた。最初のイタリア旅行で学んだ古典的要素を十分に消化していることを表していて「ドイツ美術最初の完全に明晰な絵画」とも評される。
中央のマギのモデルはデューラー自身、左下の蝶とカーネーションは救済の象徴だとされる。
世界美術大全集14 北方ルネサンス
1500年代
中央のマギのモデルはデューラー自身、左下の蝶とカーネーションは救済の象徴だとされる。
世界美術大全集14 北方ルネサンス
1500年代
ヤーバッハ祭壇画の中央図だったとも考えられている。「聖ヨセフと聖ヨアキム(裏面は妻に辱められるヨブ)」と「聖シメオンと聖ラザロ(裏面は二人の楽士)」が両翼だったとする説があるが、異論もある。ベルリンの国立版画館にはクラーナハ派によるヨブと楽士を一枚の図とした模写素描が残されている。
デューラー
マギの礼拝
1504年 板 油彩 100×114cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
マギの礼拝
1504年 板 油彩 100×114cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
